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2010-09-20 00:00
(連載)アフガン下院議会選始まる(1)
石川 純一
フリージャーナリスト
カルザイ政権の安定度を占う同国総選挙(下院議会選挙)の投票が9月18日、全国約6000カ所の投票所で始まった。総選挙に反対する反政府武装勢力タリバンが国民に投票ボイコットを呼び掛ける中で、当局は選挙関連施設や政府庁舎への襲撃を防止するための厳戒態勢を敷いた。カルザイ大統領は投票日前日の17日、「自分の気に入った候補に一票を投じてほしい」と有権者に投票参加を促した。タリバンにも投票所などへの攻撃を行わないよう訴えた。
選挙管理委員会によれば、投票は午後4時(日本時間同8時半)に締め切られた後、開票作業に移る。10月9日に暫定結果が、同30日に最終結果が発表される予定。立候補者数は、前回選挙の2775人を下回る約2500人で、女性は約400人(前回344人)。投票は、全国34州の約6800投票所のうち、5897カ所で実施。主に治安の悪さから投票ができない投票所は、25州の930カ所以上。この中には、地元有力者らによる不正行為の可能性が排除できず、投票できない場所も含まれているとみられる。
他方、イラクからアフガンに「対テロ戦争」の軸足を移したオバマ米大統領は13日、ホワイトハウスで定例のアフガン・パキスタン情勢会議を開き、2001年のタリバン政権崩壊以来2回目となる総選挙の情勢を分析。会議では、アフガン駐留米軍のペトレイアス司令官から「オバマ大統領が2009年12月に発表した米アフガン駐留軍3万人増派が8月末に完了した」ことなども報告された。
去る7月20日に首都カブールで約70カ国・機関の代表が参加したアフガン支援国会議で、カルザイ大統領は「2014年までにアフガン治安部隊が治安維持の責任を負えるようにする」との強い思いを改めて表明。また、汚職対策や司法の強化などについて説明し、アフガン政府が主導する今後の国造りへの支持と協力を求めた。カルザイ大統領は冒頭の演説で「アフガンに対しては今後3年間にわたって、十分な資金の支援が表明されている」と断言。駐留部隊からの治安権限移譲を円滑に行いたい考えを強調。(つづく)
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