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2006-05-06 00:00
台湾を暖かく見守り、かれらの悩みや希望に耳を傾けよう
杉浦 稔
自営業
「日台対話」の試みは、台湾の存在のユニークさゆえに他国、他地域との「対話」とは一味も二味も異なったデリケートさがあると思います。ところで、現在世界中で台湾と外交関係を有するのは僅かに２０か国程で、それも太平洋や中米の小国が殆どです。更に、最近の報道ではヴァチカンも近く中国承認に動くと予想されています。最近中南米歴訪に旅立った陳水扁台湾総統の通過滞在を米国は拒否しました。<br /> <br /> このように国際的な苦境に追い込まれている台湾を暖かく見守り、かれらの悩みや希望に耳を傾けることは、隣人であり、地域の民主主義国家である日本の責任だと思います。政府ベースではできることは限られているかもしれませんが、であるからこそグローバル・フォーラムのような民間ベースの力に期待したいと思います。グローバル・フォーラムの「日台対話」は政治性のない、純学術的な交流だと聞いていますが、それにしてもこの「対話」が台湾と外の世界とのパイプの一つとして機能することは、日台双方にとって貴重なことだと考えます。
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