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2010-05-10 00:00
(連載)韓国哨戒艦「天安」の沈没(1)
茂田 宏
元在イスラエル大使
3月26日、韓国海軍の哨戒艦「天安」が、南北海上境界線近くの海上で船体が二つに割れて、沈没した。その結果46名が亡くなった。最初は事故説が強かった。この原因について、韓国では軍民合同調査団が作られ、調査が行われている。4月15日、船尾部分が引き上げられ、4月24日、船首部分が引き上げられた。4月25日には、軍民合同調査団は、船体内部に爆発の痕跡はなく、「水中で非接触の爆発が起きたのが原因である」との見方を示した。外部爆発が原因であるということである。
外部爆発が原因となると、考えられるのは、敷設した機雷、流出した機雷、あるいは意図的に発射された魚雷しかない。韓国軍は「自らが過去に設置した接触型機雷が原因ではない。電気機雷は流出したとしても、電気が切られているので、爆発の可能性はない」と述べている。そういうことになると、誰かが魚雷を「天安」の船底の近くで爆発させたとしか、考えられない。北朝鮮は関与を否定しているが、北朝鮮関与説が強くなってきている。
もし北朝鮮の攻撃で「天安」が撃沈されたということになると、李明博大統領としては、軍事的報復を含め、対応をとらざるを得なくなる。朝鮮半島の緊張は一挙に高まる。李大統領は冷静に対応しており、北の関与を示唆することを慎重に避けている。賢明な対応である。北の関与が明らかになるような調査結果が出る可能性については、魚雷の破片でも入手できればありうるが、非接触爆発であれば、困難があろう。水深が45メートルの地点と言うが、サルベージュなど出来るのかどうか。爆発の位置や威力は破壊状態から逆に構成し、シュミレートして判別しうるという。私は専門家ではないので、わからない。(つづく)
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