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2010-04-15 00:00
(連載)オバマ政権下での「ほろ苦い」英米関係(3)
河村 洋
親米NGOニュー・グローバル・アメリカ代表
しかし、バラク・オバマ氏はイギリスとアルゼンチンの間で2月に起きたフォークランド紛争で中立の立場をとり、またもイギリス国民の怒りをかった。サッチャー元首相の外交政策スタッフを歴任したヘリテージ財団マーガレット・サッチャー自由センターのナイル・ガーディナー所長は「オバマ氏は、アフガン戦争でのイギリスの貢献に敬意を払っていない」と非難した
エストニアのバルト国防大学のジェームズ・コーラム学長は「オバマ氏がアルゼンチンのカルクナー政権のようなラテン・アメリカの左派政権に宥和姿勢を見せても、相手が地域の問題児とあっては、全くの見当違いだ。バラク・オバマ氏は、アメリカにとって最も頼りになる同盟国との関係を悪化させているだけである」と指摘する。
アメリカ側からも批判が挙がっている。 Big Government や Blogmocracy などの保守派の影響力あるブログは「オバマ外交では、挑戦相手に宥和をすすめながら、同盟国に敬意を払わない」という懸念を述べている。
オバマ大統領は、挑戦相手国に敵対諸国との対話をすすめることによって、ブッシュ外交を覆して、国際舞台でのアメリカの評価を「回復」しようとしている。しかしその見返りに、同盟国との関係が悪化すれば、世界の中でのアメリカの立場が悪くなるだけである。アフガン戦争は優先度の高い問題なので、現在の英米特別関係は再検討が必要ある。バラク・オバマ氏が世界各地の左翼の間で人気が高い現状は、カーター時代の再来以外の何物でもない。(おわり)
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