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2006-04-28 00:00
行動と結果を伴った日中友好を
阿部香織
大学生
「日中対話」のなかで、高海寛中国アジア・太平洋学会副会長は「両国の新しい世代の政治家、指導者は口頭だけではなく実際の行動を通じても、その友好関係の発展の重責を担っていくでしょう」と述べておられますが、これは周恩来が田中角栄に送った「言必信、行必果」という言葉と繋がると思いました。日中友好を口先だけで謳うのは易しいですが、行動と結果でそれを示していくことは簡単ではありません。
日本政府は中国がODA対象国の段階を卒業したことを確認しつつも、中国の環境問題対策については引き続きODAを供与して、バックアップしてゆくとの方針を取っているようですが、これは重要な決定だと思います。現在の中国にとって空気汚染、水質汚染など環境問題は喫緊の課題です。中国にとって問題であるだけでなく、酸性雨やエチゼンクラゲの問題だけを見ても、それは国境を越えて日本にも影響を及ぼしています。日本は公害問題等を経験してきており、助言や解決方法を提示できる環境対策先進国です。「言必信、行必果」という言葉を実行に移すのに最適の課題ではないでしょうか。
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