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2010-04-14 00:00
(連載)オバマ政権下での「ほろ苦い」英米関係(2)
河村 洋
親米NGOニュー・グローバル・アメリカ代表
すべてのオピニオン・リーダーがロビン・ニブレット氏ほどバラク・オバマ氏に対して好意的なわけではない。英国の『エコノミスト』誌は「オバマ氏は、最高司令官の責任を真剣に全うしようとしておらず、テロ収容者、アフガニスタン、イラク、イランといった課題でアメリカが何をすべきか明確に方針を示していない」と記している。さらに「オバマ氏は、アメリカとその同盟国への充分な見返りもなしに、ロシアと中国に宥和姿勢をとっている」との批判も述べている。
イギリスのメディアと専門家は、二国間関係に関しては。バラク・オバマに対してもっと厳しい。前任者のジョージ・W・ブッシュ氏とは違い、オバマ氏は「アメリカの敵か。味方か」というアプローチはとらない。またジョン・マケイン上院議員が考えるような「民主主義連盟による世界運営」も信じていない。
ケニア人を父親に持つオバマ大統領は、イギリスの過去の植民地主義に批判的で、大統領執務室にあったチャーチルの胸像をイギリスに送り返した。さらに重要なことに、ミシェル・フローノイ政策担当国防次官とフィリップ・H・ゴードン欧州ユーラシア担当国務次官に代表されるオバマ氏の政策ブレーンは、ヨーロッパ統合を支持している。しかし、EU加盟国は、ブリュッセルの官僚機構と利害が一致しない時には、自国の国益を優先している。最も頼れる同盟国を軽視すれば、代価は計り知れないのである。
アメリカのルイス・サスマン駐英大使は、そうした不安を宥めようとして、「英米の特別関係は、かつてないほど強まっている」と述べた。サスマン大使は「オバマ大統領はゴードン・ブラウン首相の指導力を高く評価し、イギリスに倣って銀行経営陣の収入への課税を行なおうとしている」と語った。(つづく)
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