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2010-03-24 00:00
ティーパーティ運動は正統派のプロテスト運動とはいえない
島 ゆうこ
随筆家
ティーパーティ運動については、正真正銘の草の根運動と見る人もいるようですが、オバマ大統領に対する露骨なプラカードのサインや人種偏見的悪態をみていると、怒鳴っているだけの一連の抗議デモ集団であり、正統派のプロテスト運動であるとは思えません。
元来、自由市場主義を唱えるドンゴーと名乗るグループの創設者がティーパーティを組織し、抗議運動を先導したとのこと。他の主な責任者も全て、多数存在する何らかの保守派組織に属し、ブログを利用し、参加をよびかけているようです。参加者は圧倒的に共和党を支持している保守派の白人グループです。2月17日に発表されたCNNの調査によると、ティーパーティ抗議デモの参加者は、60%が男性、75%が大卒、80%以上が共和党支持者だと言います。
ティーパーティは基本的に自由貿易、減税、規制緩和および個人の自由を奨励しているグループで、これは、共和党が掲げる政策に一致しています。保守派は税金と政府の権限が増すことを最も嫌っています。ご指摘のように、彼らの目的は、オバマの経済刺激対策案、増税、金融界への経済支援、政府の干渉、医療保険改正に反対することで、そのためにアメリカ国民に彼らの意図を流布することだと思います。しかし、大抵の参加者は、オバマの景気刺激対策案の40%は減税につながっているということを知らず、税金のしくみさえ良く分かっていない人達だ、という批判もあります。
医療保険改正案については、“この課題に取り組む最後の大統領になる”というオバマ大統領の強い決心どおり、無事下院を通過したようですが、今後の政治的動向が気になるところです。CNNの世論調査によると、ティーパーティは第三党の設立を目指すことにかなり肯定的で、サラ・ペイリンも「第三党が必要だ」とそれに呼応しているようです。ただし、ペイリンについては、「大統領としての資質には、問題があると見られている」という見解は、全くその通りだと思います。
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