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2009-06-25 00:00
(連載)選挙前のバラ撒き(2)
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
およそ公益は、国家が、すなわちその忠実な雇われ人である官僚が、独占するものだという歪んだ世界観が、おそらくこの数百年に亘って定着してきた。骨っぽい政治家というのが、彼(女)らにとっては一番煙ったい存在である。しかし最近では、そんな煙ったい政治家というのは、そもそも余り存在しないし、多少その気配があれば、丸め込むのは官僚の最も得意とするところだ。
タテ割りの利権構造やカネのかかる選挙というのは、かくして官僚制維持の二大要素になる。本来最も脅威である筈の民間公益活動というのは、法律によって骨抜きにしてあるし、最近少し活発になってきた気配を感じれば、いち早くとんでもない公益法人制度改悪を行って、息の根を止めにかかる。腹に据えかねて一冊本を書いてみたのだが、内容が過激すぎたか、出版社が見つからない。読者のどなたかに紹介していただけないだろうか、とこれはコマーシャル。
さて、それでも諸事万端順調に推移している時は、それでもまあよかった。どだい官僚というのは、前例尊重、単年度主義というのが刷り込まれた遺伝子だから、どんなに現状維持能力では優秀でも、変化とか創造について新しい知恵を出すというのには、まるで向かない。というより、なまじそんなことをされたら、皆が迷惑する。それが挙句のはてのこの有様だとしてみれば、ここは民主党にやらせてみては、と考えたくもなる。まずまちがいなくミイラ取りがミイラになるのだろうか。で、そこで時間稼ぎをしているうちに、民間の知恵を結集する仕掛けを作り上げるほかはない。(おわり)
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