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2009-06-12 00:00
(連載)あなたが候補者を選ぶ理由は?(1)
入山 映
サイバー大学客員教授・(財)国際開発センター研究顧問
あなたの選挙区から自民党と民主党の候補が立候補している。一体あなたはどんな理由でどちらかの候補に投票するのだろうか。
一つは政策の違い、という話がある。現状かなり見えにくい話ではあるが、例えば自民党は収支バランスを回復するためには何年か後に消費税導入は既定路線だと主張し、民主党はとにかく無駄を省き、ぶったぎれる経費を削減してから後に考えれば良いことだという。あるいは世襲禁止に消極的か積極的か、という論点もあろう。しかく単純ならば苦労はないが、複数の政策相互間に、あなたの主張とは矛盾を来す場合もあるだろう。A・B2つの政策についてあなたは双方ともに賛成だが、両党がそれぞれ片方だけに賛成だ、というような場合だ。プライオリティが高いのはどちらかという苦渋の(!)選択をせまられることになる。
次に「なんとはなく」というのもある。無責任というなかれ、これはこれで結構理由がない訳ではないのだ。候補者の所属政党、略歴、表現力、風采(!)などなど。世に言う浮動票というのは、もしかするとこの部分が少なくないのかもしれない。まじめな政策議論の意味を減殺してしまう趣なしとしないが、直感というのはまんざら棄てたものではない、ということだ。これと似て非なるものに「これだけは選びたくない」というのがある。これも理詰めの動機ではないが、もう自民党には飽きたとか、この候補者は世襲議員だとか。考えようによっては、第一の政策選択との共通項が大きいかもしれないが、実情は「なんとはなく」にほぼ近い、ということでもあった。(つづく)
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