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2009-06-01 00:00
(連載)リベラル派との蜜月終わるオバマ米大統領(1)
石川 純一
フリージャーナリスト
グアンタナモ米軍基地。1898年の米西戦争で米軍がスペインから奪取したキューバ東南部グアンタナモ湾にある米海軍の基地だ。面積116平方キロ。米国の援助でスペインから独立したキューバは、1903年にグアンタナモ基地の永久租借を米国に認可した。主権はキューバにあるが、米国が永久的に利用している(革命キューバはこれを非合法としている)。キューバ国内でも、米国内でもない法的地位のため、軍事法廷のみが許される特殊区域だ。
2001年のアフガン報復空爆以降、タリバンやアルカイダのテロリスト容疑者が収監されたことで、一躍世界的に有名となり、米国の進める「テロとの戦い」の暗い部分を象徴する施設となってきた。収監されている連中が一体「捕虜」なのか、それとも「犯罪者」なのか不明なためで、米国のブッシュ前政権、オバマ現政権とも、時と場合によって両者を使い分けているのが実情。
が、ともかくもオバマ大統領が、大統領選時代から、グアンタナモ基地や米軍の管理下に当時あったイラクのアブグレイブ刑務所で、米当局がイラク人テロ容疑者を裸にしたり、首に革ひもを巻きつけたりしたいわゆる「虐待写真」なるものが流出したことから、これを「容認できない」として徹底調査を公約に掲げてきたことは周知の事実。ところが人間社会では、厳しい現実を前に建前と本音の乖離が顕在化するのが実際のところで、オバマ大統領とて例外ではない。
オバマ大統領はまず5月13日、ブッシュ前政権時代にグアンタナモ基地をはじめとするイラクやアフガンのテロ容疑者収容施設で行われた米兵による収容者虐待を調査した写真の公表の取りやめを決定。同大統領は記者団に対し、決定理由について「反米感情を刺激し、米兵士を危険にさらすことになる」と説明した。(つづく)
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